28.太陽はいつも同じ明るさなの?

 太陽は、いつも同じ明るさで輝いているように見えます。実際、太陽から地球に届く放射エネルギーの総量は太陽定数と呼ばれ、読んで字のとおり、変動しないと考えられていました。太陽定数は、毎分、1cm2あたり、1.96カロリーであると、学校で教わりましたね。しかし、太陽黒点数に11年の周期があるように、太陽定数も同じような周期で変動することが、1970年代後半からの人工衛星の観測で明らかになってきました。ただし、変動の大きさは0.1%くらいの、とても小さなものですが。

 可視光の変動に対して、X線や紫外線の量は、太陽活動度によってもっと大きく変動します。極大期では、X線の量は極小期の100倍にもなります。右上の写真は、1992年から1999年の太陽のX線写真を並べたものです。極大期に近い1992年や1999年(両端の写真)では、コロナがX線で明るく輝いていますが、1996年ごろ(中央付近)では、暗い領域ばかりになっているのがはっきり分ります。


太陽黒点数と人工衛星(Nimbus-7)観測から得られた太陽定数。いずれも、月平均の値。

ようこう衛星によって撮影されたX線写真