22.太陽から飛んでくる粒子は危険なの?

23.コロナからはガスが飛び出しているの?

 そうです。16で説明したコロナグラフを用いると、太陽から惑星間空間へすごい速さで飛び出して行く、ガスのかたまりをときどき見ることができます。これは、コロナ質量放出(Coronal Mass Ejection: CME)と呼ばれています。コロナのガスのかたまりが、磁力線といっしょに、秒速1000 kmにも達するような速さで惑星間空間に飛び出して行く現象です。

 1回の噴出で飛んでいくガスの質量は、約100億トン。太陽で起きる現象は、どれもスケールが大きいですね。CMEは、太陽活動の活発な時期(27を参照のこと)には、毎日起きています。


SOHO衛星(ヨーロッパ宇宙機構ESAと米航空宇宙局NASAの協同)に搭載されたコロナグラフで撮影されたコロナ質量放出。

 太陽からは、太陽風と呼ばれる風がいつでも吹き出しています。この風以外にも、太陽フレアなどの突発的な現象に伴って、非常に高いエネルギーを持った粒子が、惑星間空間に飛び出すことがあります。

 もちろん、それらは地球に向かって飛んできて、地球の近くの宇宙空間で働いている人に障害を与えることもあります。スペースシャトルや宇宙ステーションの宇宙飛行士が、船外活動をしているとき被曝(ひばく)する危険性もあるのです。船内にいたとしても、安心はできません。船体の金属との作用により、二次的に作られた粒子を浴びる危険性が指摘されています。近い将来、一般の人が宇宙旅行を行うようになるかもしれませんが、このような危険への対策を、もっとしっかり行う必要があります。