18.プロミネンスってなに?

 水素原子の出す特別な赤い光で観測すると、太陽の縁の外に、盛り上がった構造を見ることができます。下の写真を見て下さい。まるで炎が噴き出しているようですね。これがプロミネンスで、日本語では紅炎(こうえん)と呼ばれます。

 太陽表面(つまり光球)の上には、彩層と呼ばれる大気の層があり、その上にはコロナが広がっています。彩層の濃いガスが、採層よりもずっと希薄なコロナの中へ伸び、磁石の力(磁力線)で支えられて持ち上げられたものが、プロミネンスです。

 太陽の縁ではなく、中央付近にあるプロミネンスは、暗い筋状に見えます。これは、暗条(あんじょう、つまりダークフィラメント)と呼ばれています。プロミネンスの物質が光球からの光を吸収してしまうために、暗く見えるのです。プロミネンスとダークフィラメントは、実は同じものなのです。

19.太陽フレアってなに?

 太陽フレアは、太陽コロナ中で起きる爆発現象。太陽系内で起きる激しい活動現象です。最大級のフレアでは、どれくらいのエネルギーが発生すると思いますか? そのエネルギーはなんと、10分ほどのごく短い時間に、日本中で1年間に発電される電気エネルギーの総量の、100万倍にも相当するのです。その源は、太陽コロナ中の磁場のエネルギーだとされています。このエネルギーをうまく使うことができれば、地球上でのエネルギー問題などすぐに解決できそうですね。

 下は、大型のフレアのX線写真です。ろうそくの炎のような形に輝いているのが、分るでしょう。1000万度くらいの高温のガスが、こんな形に分布しているのです。炎の形の両端にある足の先は、異なる極性を持った磁極につながっています。このろうそくの炎のような形が、磁場のエネルギーがコロナ中で解放されていることを指し示していると考えられています。


京都大学飛騨天文台で撮影されたプロミネンス

ようこう衛星によって観測された1992年2月21日に発生した太陽フレアのX線写真。フレアのサイズは10万kmにもなります。