14.黒点はなぜ黒いの?

 黒点は、太陽の顔(表面)についたほくろやしみのように見えますね。黒点が黒く見えるのは、黒点の温度がまわりに比べて低くなっているためです。その原因は、磁石の力が強すぎて、内部からのエネルギーの流れを妨げているためではないか、と考えられています。黒点に妨げられたエネルギーの一部は、黒点のまわりに運ばれて、黒点の周囲に、白斑(はくはん)と呼ばれる明るい領域を形成します。白斑は黒点ほどはっきりした構造ではないので、見づらいのですが。

 黒く見えても、実は黒点は光を出しているんです。まわりの明るい部分を隠して、黒点だけ空に置いたとします。すると、満月よりもずっと明るく輝くはずです。黒く見えるのは、まわりが明るすぎるせいでもあるのです。

15.皆既日食はどうして起きるの?

 皆既日食では、太陽が少しずつ欠けていくとともに、あたりが暗くなり、やがて太陽は姿を隠してしまいます。太陽がなくなってしまうのを見た昔の人は、どんなに驚いたことでしょう。日本の神話には、太陽の神様である天照大神が天の岩戸に隠れたために、世の中が真っ暗になり混乱してしまった、というお話がありますが、これは皆既日食から生まれたという説もあります。

 月が太陽と地球の間にちょうど入ったとき、つまり、地球が月の影にすっぽり入ったとき、皆既日食が起きます。地球から見た太陽と月の見かけ上の大きさはほとんど同じなので、月が太陽をぴったり隠すことができるというわけ。太陽は月に比べて400倍も大きいのですが、400倍も遠いところにあるので、このような関係が成り立つのです。面白いですね。

 2009年7月22日には、日本でも鹿児島県のトカラ列島・奄美大島で皆既日食が見られます。

 ところで、皆既日食は、太陽の外側の大気であるコロナを調べるのに、非常に役に立ちます。太陽コロナは、太陽表面に比べてずっと暗いので、ふだんは見ることができません。でも、明るい太陽表面を月が隠してくれると、そのおかげで太陽コロナを見ることができるのです。太陽コロナはオーロラのふるさとです。