9.太陽からはどんな光が出ているの?

 太陽から一番多く出ている光は、人間の目に見える可視光です。プリズムに太陽の光を通すと、虹と同じ7色の光の帯が見える、という実験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。

 そのような目に見える光の他に、太陽からは日焼けの原因になる紫外線、こたつのようにものを暖める働きのある赤外線、それから、レントゲン撮影に使われるX線、通信に使われる電波など、さまざまな光(電磁波)が放射されています。しかし、人間にとって有害な紫外線やX線は、地球の大気で吸収されたり散乱されたりして、地表にはほとんど届きません。私達生命は、地球の持つバリアでしっかりと守られているのです。

10.太陽の観測はいつ始まったの?

 人類の誕生以来、太陽を眺めるという行為は幾度となく行われてきました。2000年以上前の書物の中にも、太陽に関する記述はいくらでも見つかります。しかし、望遠鏡を使った天文学的な観測の始まりは、17世紀のガリレオによってもたらされました。彼は望遠鏡を太陽に向けて、太陽表面の黒いしみ、すなわち太陽黒点を観測し、毎日その変化をスケッチしました。それまで完全なものであると信仰されてきた太陽が、科学の対象の1つになった瞬間です。

 ガリレオの黒点スケッチは現在でも、過去の太陽活動を研究する上で、有効なデータとして活用されています。


ガリレオによる太陽黒点のスケッチ