45.オーロラの出現を予報できる?

46.地球温暖化が進むとオーロラはなくなるの?

 「オーロラは寒い地域で見える」、「いま地球温暖化が進んでいる」から、三段論法でくる推測でしょうか。しかし、オーロラの発生は地上の気温とは関係ありませんから、心配ご無用です。
 
しかし、地球的規模の長期的な気候変動とオーロラの発生には、統計的な関係があり、歴史的なデータがこれを示しています。太陽活動が両方に効いているからです。ただし、これでいくと、「温暖化−オーロラ消滅」の推論とは逆で、地球温暖化はオーロラ活性化につながります。最近の人工衛星の観測によると、太陽からの光のエネルギー総量と黒点の数(つまり、太陽活動度)には、正の関係があることがわかってきたのです。「太陽定数」は、実は定数ではなかったというのです。黒点の11年周期で、エネルギー総量が0.1パーセント程度変化しているのです。
 できるタイプのオーロラと、できないタイプのオーロラがあります。たとえば、磁気嵐のときのような大規模なオーロラは、太陽を観測していれば、オーロラ出現の2−3日前に、ある程度は予測ができます。また、太陽は27日の周期で自転していますから、一度大磁気嵐が発生すると、27日後にも見事なオーロラが現れると見当がつくわけです。
 
オーロラのブレークアップは、平均すれば数時間に1度起きていますが、どこで起きるかわかりません。今では、太陽と地球の間にある人工衛星や、静止衛星からのデータ、極の上を飛んでいる衛星からのオーロラ写真、刻々と入る地球磁場のデータを使って、ある程度のオーロラ予報はできます。
 
太陽から地球までのエネルギーの流れや変換のプロセスが全部解明されたときには、すべてのオーロラの予報ができるはずですが、その日はまだまだ来ないと思います。今のところ、わからないことが多すぎるからです。