39.オーロラをテーマにした詩は?

40.オーロラ姫はどこにいるの?

 オーロラの美しさを詩に表現した人はたくさんいます。バイロン、キーツ、ディキンソンなどは、オーロラをロマンと神秘の代名詞のように使っています。この光には、イマジネーションが込められているのです。科学的知識をもたずに、オーロラの舞いに直面すれば、南極大陸で果てる直前にスコット隊が氷上で綴った日誌にあるように、「このような美しいものを見れば、人間は必ずや畏敬の念がおきるはずである」と感ずるのはごく自然なことでしょう。次はゲーテの「愛の詩集」(高橋健二訳)からです。

リーダよ、おん身の愛し得たただひとりを
残りなくおん身のものにと望むのも、ことわり。
彼もまたひたすらおん身のものです。
なぜとて、わたしはおん身と別れてから、
無上にせわしい世の中の
騒々しい動きも、
わたしには軽い薄ぎぬとのみ思われるのです。
おん身の姿はいつも雲の中のように、
この薄ぎぬを通して見えるのです。
おん身の姿は、永遠の星が
極光(オーロラ)の定めない輝きの中に
きらめくように、
親しげに変わることなく輝くのです。
 有名なのは、「眠れる森の美女」のオーロラ姫でしょう。チャイコフスキー作曲のこのバレー組曲は、17世紀ルイ14世時代の作家ペローの童話に基づいています。仙女の呪いで眠らされるオーロラ姫のストーリーが展開します。
 オーロラAuroraとは、ラテン語で「東の方角」あるいは「夜明け」のことを意味します。バラ色とか輝きの代りにも使われ、ヨーロッパにはオーロラという名の女性が少なくありません。日本語では暁子といったところでしょうか。