33.日本でオーロラが毎晩見えるのはいつ?

 このままの割合で減り続けると、地球の磁場はあと1200年ほどでゼロになってしまいます。1000年後には、日本はオーロラベルトの真下。本物のオーロラが、毎晩のように日本の空に舞い狂う計算になります。寒いカナダやアラスカ、スカンジナビアへ行かなくても、家庭にいながらダイナミックなオーロラを見物できることになります。その時には、オーロラで一句詠むもよし、オーロラの下で一杯やるのもよし。皆さん、がんばって長生きしましょうね。
 ただし、この計算には大きな仮定があることを忘れてはいけません。あくまでも、「このままの調子で減り続けるとすれば…」の話だからです。わずか200年足らずのデータを使って、1000年後のことをいうのは不謹慎だとお叱りを受けるかも知れません。

34.日本でオーロラが見えた記録はあるの?

 あります。日本の古い書物には、オーロラのことは赤気(せっき)という言葉で表現されています。オーロラが表れる最も古い記録は、「日本書紀」です。また、推古天皇の代には、「天に赤気あり、その形は雉(きじ)の尾に似たり」という記述が残っており、大和飛鳥でオーロラが見えたことになります。藤原定家の「明月記」には、「北の空から赤気が迫って来た。その中に、白い箇所が五カ所ほどあり、筋も見られる。恐ろしい光景なり」とあり、当時の人々がオーロラを恐怖の光景ととらえていたことがわかります。オーロラは京都にも何度も出現し、山火事、野火、旗などと表現されています。
 
紀元前700年から1600年までの長期間にわたる中国の古文書を調べた研究者がおり、オーロラの記録らしいもの約600例が選ばれています。「オーロラらしい」と書いたのは、当時はこの不思議な光を自然現象とみる概念がありませんから、古文書中の文章を読んでも、オーロラと解釈するか、彗星ととるかなど、研究者によって解釈が分れるからです。