31.地球の中には巨大な磁石が埋まっているの?

 違います。地球がどうして磁力をもっているのかは、実はよくわかっていないのです。逆に、地球は磁石をもっていないはずだということでノーベル賞をもらった人がいます。ピエル・キューリー、キューリー夫人の旦那さんの方です。彼はキューリー点というのを発見しました。それは、例えば鉄をどんどん熱して800 ℃、900 ℃、1000 ℃にしていき、その点を超えると、その鉄は磁性を失うということです。つまり磁石ではいられなくなるということですね。
 
地球は鉄で出来ています。地球の中心近くにいくと5000ー6000 ℃の高温になりますね。すると、三段論法から、地球は磁力をもっているはずはないということになります。
 
ところが実際にはもっていますね。いったいどうしてでしょうか。それは、地球内部に多分電磁石があるんだろうということになっていますが、ではどんな電磁石なんだろうかという疑問がわきます。それもわかりませんが、ともかく、地球が磁性をもった星であり、かつ大気をもった星であるためにオーロラが生まれるのです。

32.地球の磁力は一定なの?

 違います。地球がどのようにして磁力をもつに至ったかがまだよく理解されていないので、なぜ変動するのかもわかっていません。とにかく、地球の磁力は一定ではありません。「地磁気 50のなぜ」を読んでくださいね。
  地球は電磁石になっているわけですから、その電流の量が変化すれば、磁力も変化するはずです。電流の向きが変われば、磁場の逆転も当然起こります。実際、地球の歴史をひもといてみると、磁場が何回も逆転した証拠が、古い地層や岩石の中に見つかっています。恐竜の絶滅が、地球磁場の現象によるという考え方もあります。おもしろいのは、あの巨大な太陽では、11年ごとにいとも簡単に、南北の磁極が入れ替わっているということ。
 
ところで、いま地球の磁力がどんどん減ってるのをご存知ですか。19世紀初めに、ドイツのガウスが地球磁場を測定して以来、年に0.05−0.07 %の割合で着実に減少しているのです。
 
もう一度いいます。地球がどうして磁力をもっているのかわかりませんから、なぜ減っているのかもわかりません。無責任な言い方ですが、この情けない気持ちをお察し下さい。

地球の磁力は着実に減っています。とくに近年はそのスピードが高まっており、このままでいくと、あと1200年でゼロになってしまうことになります。