19.オーロラのエネルギーは?

20.オーロラはどうして爆発するの?

 太陽風と地球磁場がお互いに作用し、起電力がつくられ、その一部がオーロラのエネルギーになっています。太陽風は地球の磁場の形を変え、地球の周りに磁気圏という空間をつくっています。磁気圏は、太陽風に流されて、太陽と反対側に彗星のような長い尻尾をもちます。この地球の尾っぽはとてもとても長く、月はおろか火星までも届いているということです。
 
プラズマが磁場を横切ると巨大な電力が発生する − これは電磁気学の基本法則です。言いかえれば、オーロラの中を流れる巨大な電流は、地球の磁気圏と太陽風が接するところにできる、宇宙の発電所で生み出されていることになります。この発電所からの放電現象がオーロラである、ともいえます。
 ヒステリーと似ています。ふだんのストレスやイライラがたまって、あるときドーンと爆発するのです。火山、地震など、自然現象はほとんど全部、この形態をとります。つまり、エネルギーがどこかに貯えられ、あるきっかけで放出されるというわけです。
 
実は、オーロラのふるさとである、太陽フレアのエネルギー放出も同様のエネルギー過程であることがだんだんわかってきました。太陽のヒステリーで放出されたエネルギーが、地球でまたヒステリーを起こしている、ということになるでしょうか。
 
オーロラの場合は、磁気圏の尾っぽに、太陽風と地球磁場の相互作用でつくられたエネルギーが貯えられています。地球が磁場の長い尾っぽをもっているということ自体、エネルギーが貯えられていることと等価です。しかも、その尾っぽが細長くなればなるほど、貯えられたエネルギーが大きいことになります。ちょうど、ゴムでつくったパチンコのように、伸ばせば伸ばすほどそれを手で支えていることが難しくなりますね。くすぐられたり、ちょっとのきっかけで、玉は前へ放たれます。オーロラのエネルギーは、粒子のエネルギーとなり、磁力線に沿って地球の極地方へ進むのです。