10.オーロラのすぐ近くに行くことはできる?

11.オーロラの色は誰が決めるの?

 飛行機が飛んでいるのは高度約10 km、オゾン層が20−30 km、そしてオーロラが100−500 km。スペースシャトルは高度200−300 kmを飛行するので、将来みなさんが宇宙に行くことになったら、オーロラの中を突っ切ることも、すぐ目の前で見ることもできるでしょう。
 
スペースシャトルの前身、スペースラブに乗り組んだNASAの科学者が、自分の指でシャッターを押して、宇宙から初めてオーロラの写真を撮りました(カメラはもちろん日本製でした)。その人の話では、オーロラのあまりの美しさと雄大さに感動し、どこで撮ったかなどはすっかり忘れてしまったということ。毛利衛さんもスペースシャトルからオーロラの写真を何枚も撮りましたが、「オーロラは、宇宙でたったひとつ、ゆらいでいるものが奏でる、やさしいやさしい音楽のようだった」と話しています。
 
飛行機の窓から遠くのオーロラを見ると、まるで同じ高さで光っているかのように見える時があります。しかし、これは地球が丸いための錯覚です。

オーロラ発光の原理は、簡単に言えば放電です。オーロラの色は、宇宙から突入してくるプラズマ粒子のスピード(すなわち、エネルギー)と、その粒子が大気中のどの原子/分子に衝突するかによって決まります。やってくる粒子のエネルギーが高ければ高いほど、地球の近くまで来ることができます。つまり、高ければ高いほど、低くなるわけです!?
 
一番典型的なのは、酸素原子の出すグリーン、電離した窒素分子が出すブルーでしょう。同じ原子から出るオーロラでも、どれほどの衝突エネルギーをもらうかによって色も変わります。たとえば、酸素原子からは、真っ赤なオーロラも光ります。オーロラカーテンの上の方が赤くなっていたり、血のような真っ赤なオーロラが全天を染めるのも、6300オングストロームのこの過程によります。