6.オーロラと天気は関係があるの?

 極地に住んでいる人たちが、「今夜はよく冷え込んでいるから、見事なオーロラが現れるぞ」と会話しているのを聞きます。何しろ、現地でオーロラを見慣れている人が、自らの経験から言うわけですから、説得力があります。
 
しかし、これは冷え込む夜は空が晴れているため、オーロラがよく見えるというだけのことであって、気温が低いことがオーロラの発生条件ではありません。曇っていたり、雪や雨が降っていれば、いくら見事なオーロラが出現しても、雲の下にいる私たちには見ることはできませんね。曇っていれば、放射冷却もあまり起きず、気温がそれほど下がりません。

7.北半球と南半球で同じオーロラが同時に見えるの?

 色や形がとてもよく似たオーロラが両半球で見られることが、しばしばあります。その2点が1本の磁力線でつながっていれば、同じタイプのオーロラが同時に出現しても何の不思議もありません。オーロラをおこす(可能性のある)荷電粒子は、磁力線に巻きつきながら、北半球と南半球の間を、行ったり来たりしているのです。その往復に要する時間は、粒子のエネルギーによって変わりますが、典型的な明るいオーロラをおこす電子はわずか数秒程度です。
 
南極の昭和基地とアイスランドは、1本の磁力線でつながれています。アラスカから出た磁力線は、ハワイの上空を通り、ニュージーランド南方の海に到達します。もっとも、オーロラの中には大電流が流れており、それを供給する電流も宇宙空間から流れ込むため、地球周辺の磁場自体が刻々と変化していますから、これらのペアも微妙に変動します。