MOAプロジェクト

 

  MOAプロジェクトとは

日本・ニュージーランド共同のマイクロレンズ現象の探索プロジェクト。ニュージーランド南島マウントジョン天文台の60cm反射望遠鏡に大型CCDカメラを取り付け、大小マゼラン雲方向のマイクロレンズ現象の探索と銀河中心方向のマイクロレンズ候補の観測を行っている。MOAは"Microlensing Observations in Astrophysics"の略であると同時に、太古のニュージーランドに生息していた巨大な鳥の名前でもある。

 

  MOAの由来

人間の入植以前のニュージーランドは、鳥以外の動物が生息していなかったため、天敵のいない鳥たちの楽園だった。このため、多くの鳥は羽が退化し、キウイの様な飛べない鳥が多く生息していた。こうした鳥の中で最大のものは、モア(MOA)と呼ばれる現在のダチョウに似た鳥で、羽は退化して飛べず、ダチョウより大きな世界最大の鳥だった。西洋人の入植後、食用に多数捕獲され、また人間の持ち込んだ動物(犬等)によって卵や雛を襲われるなどして絶滅し、現在は骨だけが残っている。MOAプロジェクトもこの鳥にちなんで名づけられた。

 

  マウントジョン天文台

ニュージーランド南島、美しいコバルトブルーのテカポ湖のほとりにそびえるマウントジョン(標高約1000m)の頂上にある天文台。南緯約45度で、世界の天文台の中でもっとも南極に近く、1年中大小マゼラン雲が沈む事がない。ニュージーランドカンタベリー大学の施設

 

  観測機器

観測には、マウントジョン天文台の60cmカセグレン反射望遠鏡(F6.5)と、この目的に特に開発された大型の冷却CCDカメラが使用されている。