15回大気化学討論会の開催報告

大会実行委員会委員長 松枝 秀和(気象研究所)

 

初秋の少し汗ばむ好天に恵まれた2009102022日の3日間、つくば市の国際会議場にて、第15回大気化学討論会を開催いたしました。3日間全体では、事前参加登録者143名に、当日参加者49名を加えて、計192名の方々にご参加いただきました。参加総数は前回の第14回大会(196名)とほぼ同じで、都市型・非合宿形式の大会としては標準的な規模となりました。

 

発表件数は、口頭が36件、ポスターが65件の計101件でした。発表内容は大気化学に関連する幅広い分野にわたりました。口頭発表のセッションを列挙すると、エアロゾル測定法、遠隔計測、OHラジカル、エアロゾル観測、大気―陸面物質交換、同位体比の大気化学への応用、衛星観測、東シナ海航空機観測、大気観測に基づく発生源解析、モデル研究で、様々な大変興味深い発表が続きました。いずれも最新の研究成果が盛り込まれ、活発な質疑応答が展開されました。日本の大気化学の着実な発展と今後の方向性が見えたことを強く実感しました。ポスター発表でも多岐にわたる力の入った成果が掲示され、ポスターの前では熱の入った討論が行われていたのが印象に残っています。第一日目のポスター会場にはビールや軽食を準備し、懇親を深める意味も込めてナイトセッション形式としました。用意したビールが余ったのは、参加者された方々が議論に熱中されていたためでしょうか。第2日の夕刻には、大気化学研究会会員総会に先立ち、奨励賞の授与式と受賞記念講演があり、益々の若手研究者の活躍に期待がもてました。

 

今回は「研究内容についてじっくり密な討論を行う」という討論会の趣旨に沿って、口頭・ポスター発表を効果的に組んでいただくようプログラム委員の方々に尽力していただきました。そのお陰で、休憩の回数や時間をできるだけ多くとり、飲み物で一息入れながら、発表時間内だけでは足りない議論を多少なりとも補うことができたと思います。一方で、前回も指摘されていた、参加者1人あたりの平均滞在時間は今回も短かったようで、今後の課題となりました。

 

最後に、本討論会の開催に当たり、中澤会長をはじめ、要旨集印刷費・旅費の支給及び大会の準備をお世話くださった名古屋大学太陽地球環境研究所、大会運営費の補助をいただいた大気化学研究会に感謝いたします。今回の討論会は、気象研究所、国立環境研究所、産業技術総合研究所の3機関合同で開催し、多くの方々にお手伝い頂きました。改めて関係者の皆様にお礼申し上げます。

 

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     口頭発表会場                                        ポスター会場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


       懇親会会場                                       休憩時間