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第16回大気化学シンポジウムが開かれました

 

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開催報告

東京大学先端科学技術研究センター・教授   近藤 豊

名古屋大学太陽地球環境研究所・教授   松見 豊, 水野 亮

 

 平成18年1月11―13日の3日間、愛知県豊川市の豊川市民プラザにて、太陽地球環境研究所共同利用研究集会「第16回大気化学シンポジウム」を開催しました。第16回目となる今回は、例年とほぼ同規模の参加数(一般98名、学生53名)となりました。地球大気対流圏および成層圏の化学・力学過程についての観測・室内実験・モデリング・データ解析などによる研究結果を、口頭ならびにポスター発表により議論しました。発表件数は、口頭が37件(そのうち特別セッションが6件)、ポスターが62件でした。

特別セッションは、「大気組成の数値予報 〜現状とこれから〜」と題して、庭野将徳 氏(地球フロンティア)と岩崎俊樹氏(東北大学)がセッションコンビーナとなり、合計6件の講演がありました。特別セッションの討論主題は、大気化学シンポジウムの開催にあたってあらかじめ公募で選ばれました。このセッションの主旨は、近年の大気化学輸送モデルの発展に伴い、紫外線予報、黄砂予報、大気汚染予報などの各種予報(数日スケール)が可能になってきた一方で、比較する観測網が脆弱であることから予報精度の議論が難しく、気象予報のように社会的地位を確立していない現状について、幅広く議論を行い、今後の方向性について意見交換を行うことでした。特に、(1)モデルの検証に必要な誤差成長や予測可能性の理論、(2)予報に重要な輸送過程について現状と問題点、(3)正確な予報に必要な包括的かつ継続的な観測網のあり方、等について活発な議論が展開されました。

 特別セッションの他、一般口頭講演でも、成層圏・対流圏の化学・力学過程について、質疑応答の時間を大幅に超えて、密度の濃い議論が展開されました。ポスター発表は合計62件を数え、特に若手研究者による発表と活発な質問のやりとりに、シンポジウム開催中は合計5時間近くにわたって、熱気にあふれたセッションとなりました。エアロゾル、地球温暖化、モデル計算、反応速度計測、装置開発など、テーマ別にじっくりと個別に議論を深めることができたようです。

 現在、国内の大気化学研究者が一同に集う機会は非常に少なく、今後とも、このシンポジウムを通して、大気化学研究の情報交換や方向性・将来性を議論する場を提供していけるように、継続した開催を維持していきたいと考えています。

 

 

大気化学シンポジウムの要項

日程2006年1月11日(水)−13日(金)

場所: 豊川市民プラザ(プリオ2 ビル4階、1階スギ薬局) TEL: 0533-80-5122, FAX: 0533-80-5125

連絡先:〒442-8507 豊川市穂ノ原3-13 名古屋大学太陽地球環境研究所 松見研究室内

     大気化学シンポジウム係 Tel. 0533−89−5160、Fax.0533−89−5593

     E-mail : mailto:taikiken@stelab.nagoya-u.ac.jp 

世話人名古屋大学太陽地球環境研究所 松見 豊、水野 亮

     東京大学先端科学技術研究センター 近藤 豊、

プログラム委員:谷本浩志(国立環境研)、竹川暢之(東大先端研)、塩谷雅人(京大生存圏研)、 町田敏暢(国立環境研)

 

[以上]