研究テーマ

・Development of highly sensitive instruments for measuring trace gases and aerosols and applications to atmospheric measurements
(大気微量成分およびエアロゾルの高感度計測装置の開発と大気計測への応用)

・Laboratory studies of photochemical processes in the atmosphere using spectroscopic techniques
(分光学的手法を用いた大気化学反応過程の実験的研究)




















大気エアロゾルによる光の散乱や吸収は、放射収支の決定に重要な役割を果たしているため、その光学特性(消散・散乱・吸収)の詳細な理解が重要です。しかし、エアロゾルは、様々な人為・自然起源から直接排出されたものや、大気化学反応を経て二次生成したものが、様々な混合状態で存在しているため、その光学特性の理解は不十分なのが現状です。従来、エアロゾルの光学特性の計測には、ランプ光をエアロゾルに照射し散乱光を検出することで散乱係数を得るネフェロメータや、エアロゾルの堆積に伴うフィルターの光透過率の変化から吸収係数を得るフィルター光吸収計(例えばPSAP)などが用いられてます。しかし、ネフェロメータは検出できない散乱角度が存在すること、フィルター光吸収計は共存粒子の多重散乱の影響や、(特に液体の)有機エアロゾルなどがフィルター繊維上で変形・変質し誤差要因となることなどの問題点が指摘されいます。そこで我々は、エアロゾルの消散および吸収係数をエアロゾルが浮遊した状態で直接計測できる、キャビティリングダウン分光(CRDS)法や光音響分光(PAS)法を、室内実験や実大気観測に応用することで、これまで正確な測定が困難であった光吸収性を有する有機エアロゾル(ブラウンカーボン)や内部混合したブラックカーボン(BC)の光学特性について、詳細に調べることを目指しています。


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