地球は太陽大気プラズマがただよう空間の中にあり、 その活動の影響を直接受けています。 太陽地球環境でのエネルギー過程、すなわち太陽から地球までの エネルギーの流れ/変換のプロセス、を定量的に理解するためには、 各領域で発生する個々の現象を太陽--太陽風--磁気圏--電離圏--大気圏という システム全体の中で捉える必要があります。 太陽--地球システムの中では、簡単には予想できない非線形・非定常の相互作用 やフィードバック機構が働いているからです。
太陽地球環境研究所・総合解析研究部門 (Integrated Studies Division) では、 太陽から地球までのプラズマ/中性大気環境の構造とその変動をよりよく知るために、 総合的データ解析とシミュレーション/モデリングの手法を用いて、 次のようなテーマの研究を進めています。 また、共同利用研究所として、共同研究の有機的・効率的発展を目指し、 各種データやソフトウエアを全国の研究者に提供しています。
当研究部門では、 (1) 多くの研究者が``日常的に'' 使う基本的な物理量 (基本データ)、 (2) 特定の目的で、特定の現象、期間について集めたデータ (イベントデータ) (3) 異なる研究分野に共通して役に立ちそうな加工データ・パラメータデータ プロダクトを集め、計算し、標準化し、管理し、共同利用に供しています。
(1) には、太陽風/惑星間空間磁場、磁気圏内の電磁場、プラズマのデータ、 (2) には大きな磁気嵐のときの総合データ、 (3) としてシミュレーションによって計算されたグローバル物理量などがあります。 また、観測データのみならず、 (4) 私たちのグループで開発したシミュレーション/モデリングのコード (ソフトウエアパッケージ) も、共同利用者のために提供しています。 (1) (4) とも、国内外の他機関や研究者/技術者 に所有権や優先権があるものが含まれていますので、使用にあたっては 制限が加えられているものもあります。 詳細に関しては、それぞれの担当者にお問い合わせ下さい。
1995年3月 総合解析研究部門 上出 洋介
STE Integrated Studies Database