名古屋大学太陽地球環境研究所

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公開講義「国際誌エディターが教えるアクセプトされる論文の正しい書きかた」を実施

 太陽地球環境研究所では名古屋大学大学院理学研究科及び同工学研究科の共催を得て、本研究所元所長の上出洋介先生(名古屋大学名誉教授)による公開講義「国際誌エディターが教えるアクセプトされる論文の正しい書きかた」を、6月18日(水)に名古屋大学理学部南館坂田・平田ホールにおいて実施しました。

 この講義は、上出洋介先生が宇宙空間物理学の中心的な国際誌であるJournal of Geophysical Research-Space Physicsのエディターを11年間にわたって務めた長年の経験を生かし、学部学生、大学院生、若手研究者向けに「裏から見た」良い論文の書きかたをまとめた新刊「国際誌エディターが教えるアクセプトされる論文の書き方(丸善出版)」を基に、様々な分野で論文の執筆に携わる方々を対象とした全学公開講義として実施されました。会場では100名程の参加者のもと、上出名誉教授が時折ユーモアを交えて、論文を書くことの意味や論文をめぐる最近の現状と若い研究者が論文出版の際に直面する問題点とその解決法などについて講義されました。特に、この10年間、論文の出版数と引用数が中国をはじめとした世界各国で伸びているのに対し、日本の寄与のみが減少していることに強い危機感があることを強調されました。また、捏造・改ざん・盗作・コピペ・二重投稿などは全て不正であり、こうした論文の不正を厳しく認識し正す必要があることを述べられました。論文不正が社会問題にもなっているなかで、論文を書くことの意味を改めて考えさせる講義の内容は学生のみならず研究に携わる全ての人に重要なメッセージを伝えるものでした。論文問題には社会的関心も高いため、この講義は中日新聞などで事前に報道されると共に、講義当日にはNHKなど複数の放送局、新聞社が取材に来られ、ニュースで取り上げていました。

 論文執筆は研究成果を国民へ還元する最も重要な研究者の義務であり、研究者は適切なピアレビューに基づいて優れた論文を発表することで国際競争を勝ち抜く努力を常に続けなくてはいけないという講義の内容は、本研究所の構成員と参加者全員を鼓舞すると共に若手研究者に対する研究倫理教育の一環としても大いに意義あるものでした。

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講義する上出洋介元所長


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講義の様子


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